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戸田建設株式会社は1881年(明治14年)の創業以来、「施工については、高い品質を、工期内に、安全に実現する」ことを社是として掲げ、120年以上におよぶ歴史ある実績と技術をもとに、建築・土木の技術向上はもとより、環境問題への積極的な取り組み、コーポレート・ガバナンスの徹底など、常に顧客が求める以上の基準を自らに課しながら堅実な経営を続けている。現在は建築本部、土木本部、管理本部の三つの組織で構成されており、1997年から各本部に情報化プロジェクトチームを発足し、全社的なITインフラの構築に積極的に取り組んできた。このうち、建築本部では、建築現場の地図を作成・閲覧するための「TOMAP」という地図情報システムを構築した。 |
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その導入の狙いは、建築本部と土木本部の地図情報の共有と災害時における迅速な対応の実現だった。 「当時は建築本部と土木本部との間で、お互いの工事情報の共有化が十分ではありませんでした。 もしお互いの工事情報が事前にわかっていれば、その現場の状況がつかめるので作業効率が上がります。 |
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そのため、トップからお互いの工事履歴がわかるようにしなさいと言われたのがひとつのきっかけです。また、阪神・淡路大震災のときに、当社が建築したお客様の建物がどうなっているのか調べる際に、その場所を地図上で迅速に確認できるようにしたいというトップからの要望がありました。そこで、これまでの工事物件を地図上に表示して誰もが閲覧できるシステムを構築することになったのです」と、地図情報システムの構築を担当した建築本部営業情報課の佐藤康樹氏は語る。 |
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ところが、地図情報システムとして最初に採用した市販のソフトウェアは、ユーザー側で地図も作成できる高機能なものだったが、ライセンス料が高額で一般社員が各自のパソコンで利用するには不向きな面もあった。その改善策として、社員がWebブラウザ上で地図の閲覧だけできるWeb版を新たに採用したが、Webブラウザ上での動きが悪いという課題があった。そこで、さらなる改善策として、同社が新たに採用したのが、大塚商会が提案したドリームテクノロジーズ社のWeb対応の地図情報システム『NexusMap』だった。 『Nexus Map』は、複数の端末で利用できるWebブラウザベースの地図表示エンジンで、マウス操作で簡単にフリーズーム、フリースクロールが行え、ストレスなく目的の場所を閲覧できる特長があり、同社のこれまでの課題を見事に解消してくれたのである。
新システムの採用にあたり、佐藤氏はさまざまなベンダーに声をかけ、地図情報システムのセミナーにも積極的に参加した。 そのなかで、大塚商会の実践ソリューションフェアに訪れたことがきっかけとなり、『NexusMap』に出会ったのである。
「大塚商会の実践ソリューションセミナーでは、ゼンリンが市販している電子地図帳Zを利用した『ZQ』を見せていただいたのですが、それは不動産管理もできるソフトウェアだったので、不動産管理用に試しに導入することにしたのです。その際、大塚商会さんに全社員がWebブラウザベースで地図を気軽に閲覧できるものはないかと相談したところ、『NexusMap』という現在のシステムを紹介してくれたのです。 コストパフォーマンスに優れ、何よりも動きが速いのには驚きました。地図上を右クリックするだけで直感的にズームやスクロールの操作ができ、Webでこれほどスムーズに動くものは他にはないと思いましたね」と佐藤氏は『NexusMap』の操作性の良さを高く評価した。
また、佐藤氏とともにシステム構築を担当した建築工務部工務課主任の鬼頭俊之氏は、ユーザーの視点から『NexusMap』に注目した。
「現在はリニューアル市場にゼネコン各社が力を注いでおり、当社でも新たにリニューアルセンターを設置しました。そして、その部署の営業の人たちから、当社で以前行った物件の地図が欲しいという要望が強くありました。現在工事している新築物件の周辺1キロ圏内で、当社が過去に行った物件を探し、改修工事などの営業をかけようと考えたわけです。そのために、TOMAPというシステムを作ったのですが、誰にでも使いやすい、より快適なWebシステムはないか、ということで『NexusMap』に注目したのです。 私も一度デモを見にいきましたが、とても軽やかに動くので、営業の人にもきっと満足してもらえると実感しました」と鬼頭氏は振り返る。
その後、『NexusMap』を採用した新システムは「TOMAP NX」と名付けられ、既存システムと共存させながら構築作業に取りかかり、2003年8月から全社で活用できる環境を整えた。