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では、3次元CAD『ArchiCAD』の導入から6年目を迎えた現在、具体的にどのような効果があったのだろうか? まず、パソコンを全然使わなかった頃に比べ、クライアントとの打ち合わせが格段にスムーズになり、顧客満足度の向上に大きく役立っている。 |
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「極端なことを言えば、“設計図を見せない幸せ”というのがあります。昔だったら、お客様に平面図をお見せして、この壁はどんな素材を使うかなど、細かい説明をしなければなりませんでしたが、今はPC画面上で、3次元で壁の素材感までリアルに伝えることができます。 |
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あらかじめ壁の素材を数十通り準備しておいて、それをノートPCの画面上で見てもらい、その場で確認しながら打ち合わせをスムーズに運べるわけです。 特に3次元で視覚に訴えるプレゼン効果は絶大です」と坂田氏は語る。また、アトリエ系の建築設計では、設計者の頭に浮かんだイメージを具現化させることが重要なポイントになるが、それを実現するツールとして3次元CAD『ArchiCAD』はまさに最適だった。 |
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また、アトリエ系の建築設計では、設計者の頭に浮かんだイメージを具現化させることが重要なポイントになるが、それを実現するツールとして3次元CAD『ArchiCAD』はまさに最適だった。
「我々は頭のなかで立体的なイメージを浮かべ、それをこれまでは平面図に置き換えて設計していたのですが、今は3次元CAD『ArchiCAD』を使って立体物がすぐに起こせるので、頭に浮かんだイメージをその場で具現化することができます。 図面化すると、頭で描いていたイメージとちょっと違ってしまうということがあるのですが、3次元CAD『ArchiCAD』を使えば、こんな感じかなと画面上でチェックをしながら作業が行えるので、非常に重宝しています」と、坂田氏は満足している。
さらに、3次元CAD『ArchiCAD』の導入により、手書きの時代に比べて作図に費やす時間が大幅に短縮され、生産性の向上にも結びついている。
「手書きや2次元から図面を起こしていく作業に比べると、作図作業にかかる時間は圧倒的に短くなっています。 パソコンで建物の高さや幅を入力すれば、あっという間に図面が出来上がりますからね。 昔は新入所員が手書きで図面が書けるようになるまでに1、2年はかかっていたのですが、今では、数週間もあれば図面を書けるようになるでしょう。短期間で図面を書けるようになるので、その分の時間を他の知識を身に付ける勉強に当てることもできるでしょう」と坂田氏は笑顔で語り、人材育成の面でも『ArchiCAD』は効果をもたらしてくれるようだ。
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『ArchiCAD』は、3次元のプレゼンテーションツールとしても優れた機能を備えており、坂田氏は、そのプレゼンテーション機能を有効利用した新たなビジネスも展開している。 2年前に有限会社アーキネットを立ち上げ、建材メーカーやハウスメーカーから受託されたプレゼン用のコンテンツなどを『ArchiCAD』を使って作成している。 |
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「もともと『ArchiCAD』は豊富な機能を持つ優れたソフトですが、我々はその一部しか使っていません。逆に言えば、我々のようなアトリエ建築設計事務所では、一部の機能があれば十分なわけです。しかし、『ArchiCAD』はプレゼンテーションツールとしても非常に使いやすいので、それを使って新たな事業展開ができないかと考えました。 そこで、『ArchiCAD』をベースにした関連事業として、2年前に有限会社アーキネットを法人化しました。スタッフは同じですが、仕事の受け皿を広げたいというのが大きな狙いです。 某建材メーカーさんがバーチャルリアリティ(VR)技術を使用した近未来型施設を提案したときに、そのプレゼン用のコンテンツを作らせていただくなど、すでに多くの実績があります」と坂田氏は語る。
このような関連事業の拡大は、アトリエ設計事務所が今後生き残っていくうえで非常に重要だと坂田氏は指摘する。
「町の印刷屋や床屋が減りつつあるように、ここ数年で業種業態は激変しています。アトリエ設計事務所も、数年先を見据えて事業を展開していかないと生き残れないと思います。かといって、今の仕事とかけ離れた事業を行ってもうまくいかないので、自分たちができる仕事を大切にして、そこからどう発展させていくかが重要なのです」と強調し、若手所員を抱える経営者としても常に一歩先を見つめている。
最後に、今後の事業拡大の重要な基盤となる『ArchiCAD』については、「利用者が増えれば、コスト面でもスケールメリットが出るでしょうし、施工業者の導入が進めば、『ArchiCAD』で作成した3次元データをそのまま渡して建築業務全体の効率化も図れますので、『ArchiCAD』が汎用ソフトとしてより一層普及することを期待しています」と熱いエールを送った。
3次元CAD『ArchiCAD』の導入を契機に、確実に事業規模を拡大している株式会社坂田基禎建築研究所。成長するアトリエ設計事務所のひとつのモデルケースとして注目したい。
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