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Revit Buildingへの完全移行には、まだいくつかの問題があるようだ。「たとえば、物件の用途ごとに縮尺や部品が異なります。商業施設であれば、壁、窓、エレベーター、エスカレーターといった部品・部材があるわけですが、そうした部品・部材のデータがまだRevit Buildingには入力されていないので、使い込みながら、不足しているデータを入力していくことが必要です」と山際氏は語る。 |
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また、CADオペレーターにとっては、2次元CADソフトから、発想を根本的に改める必要がある。「これまでは2次元で考えていたことを、3次元で考えていく必要があります。発想の転換には時間がかかりますが、総合的に考えると、3次元CADの方が設計上の不具合を比較的早く発見できるので、移行を促進するべきでしょう。たとえば、梁を通さなければならない場合に適切な天井高がない、といったことや、階段にしてもイメージしていた階高がとれない、といったことが、3次元化すると明らかになります。2次元で考えていると気づかないことが多いのです。3次元データを扱えるということだけに注目するのではなく、平面と立体の両方、すなわち空間を最初から把握できるように発想を転換していく必要があります」と山際氏は3次元CADソフトへの移行のメリットを語る。
そうした効果は徐々に現れているという。これまで2次元で発想していた頃には、データを3次元にして不具合を見つけ、2次元データに戻る、いわゆる手戻りの工程が多かったのに対して、Revit Building導入後は手戻りの工程が減っているという。「パースを作成する外部の業者から2次元データのミスについて指摘されることが少なくなりました。また、Revit Building導入前の設計体制に比べて、図面作成にかかる時間も短縮されたように感じます」と山際氏は導入効果を語る。
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Revit Buildingを利用するにあたって大切なことは、CADの固定概念を払拭することだという。「Revit Buildingではパースから、情報を平面図へと落とし込むことができます。通常のCADソフトのように、まず図面ありきで、そこに情報を入力していくのではなく、3Dイメージパーススケッチ(立体的な)をマスの機能などで作り平面図にできるのです。ここがRevit Buildingの最も面白いところです」と山際氏は語る。 |
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しかも、こうした図面作成方法に慣れれば、施工前の企画段階で、立体模型を作りながら、土地形状や容積率に合わせた建物のボリュームや、収益性といった要素を検討し、物件の投資効率を可視化することまで可能になるという。 |
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「ボリュームチェックでの3D化はプレゼン的な要素を含むことができるため、物件イメージの共有に役立ちます。また、基本設計から実施設計の段階で、基本設計への作業が省力化できスピードアップに繋がります。今後は躯体数量などを抽出することで概算出しなどにも利用したいと考えています」と取締役プロジェクトマネジメント部部長の井上 桂氏は、今後の活用法について語る。 |
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また、Revit Buildingで、基本設計から、実質設計、建物管理までデータを一貫して活用できるという。「そういう意味では、非常に高い潜在能力を感じますね。設計業務はもちろんですが、企画型の業務にも有効活用できると思います」と、井上氏は大きな期待を寄せる。
さらに、Revit Buildingのデータをペイント・ドローソフトと組み合わせれば、より具体的なイメージの3次元CGを作成することも可能になる。「Revit Buildingの表現力はまだ100%満足できるものではありませんが、今後、他のソフトと組み合わせて活用すれば、より顧客にアピールするイメージを作成できると思います。そうした活用情報を大塚商会さんからいただきたいですね」と井上氏は語る。
Revit Buildingを導入し、設計業務の効率化を実現した同社は、今後、新たな活用方法を模索しながら、さらに使いこなしていく考えだ。