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同社が施工時にAutodesk Civil 3Dを利用しているのは、トンネル工事とともに、ゴミなどの処分場の造成工事だ。汚れた水が地震などで周辺の地盤に広がれば、環境汚染になりかねない。そ こで、同社ではAutodesk Civil 3Dを地盤や地質の解析ソフトと併用し、地盤ボーリングのデータから地盤や地質を予測する仕組みを整えた。これにより、遮水壁の効果や耐震性などを解析し ている。 |
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「この仕組みを利用すると『ここを補強するのと、しないのとで、どれくらい地震時の揺れが変わってくるか』などを判断できるようになります。しかも処分場の造成では、周辺住民のご理解をいただかなければなりません。3次元の図面を見せて『完成後にはこうなります。水漏れも起こりませんし、地震が起きても大丈夫です』と説明させていただくと、工事ヘのご理解を得られやすいのです」と、五十嵐氏は3次元CADならではの利用方法を語る。 |
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さらに、同社はAutodesk Civil 3Dを、合理的な施工計画を立てるためにも利用している。「施工中は掘削が進むにつれて掘削ヤード内の地形が変わり、重機やダンプトラックの通路も変わり ます。どこからどのような順番で掘削するのかによって、ダンプトラックの通り道が変わり、竣工までの走行距離の総計も大きく違ってくるのです。走行距離の 総計をなるべく抑えて燃費を節約し、排気ガスの排出量も減らすためには、最も合理的な掘削の進め方を考えなければなりません。Autodesk Civil 3Dには最短距離を選ぶ機能があるので、その機能を利用して、合理的な掘削の進め方を判断することができると考えました。そこで、こうしたカスタマイズ に、大塚商会さんに協力いただきながら取り組んだのです」と五十嵐氏は語る。
「トンネルの品質検査用の機能とあわせて、これらのカスタマイズで実装した機能は、時間やコストの削減という効果だけをもたらしただけではありません。発 注者や周辺住民に対する説得力を高め、他社との差別化という効果ももたらしています」と、五十嵐氏は3次元CADの導入効果を語る。
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さらに、同社が次の課題として取り組んでいるのが、3次元レーザースキャナを活用して測量を効率化し、その結果をAutodesk Civil 3Dと連携させていくことだ。「3次元CADは便利ですが、3次元データを入力する作業が必要です。そこで3次元レーザースキャナで自動的に測量し、その データをAutodesk Civil 3Dへ取り込めば、さらに効率的だと考えました」と、五十嵐氏は狙いを語る。 |
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「まず大塚商会さんからレーザースキャナを借りて、試しに使ってみました。測量は自動的に行われ、その結果はノート型パソコンに保存されます。そのデータに、専用ソフトで間引きなどの処理を行ってから、Autodesk Civil 3Dに取り込むことができるのです。トンネル工事で覆工コンクリートを打ち込む前に測量すれば、そのデータをもとに必要なコンクリートの量を計算できます。本来、この計算はとても手間がかかるので、大幅な省力化が期待できます。コンクリートの打設後に、設計どおりの厚さで打設できたかどうかの検査にも使えます。処分場などの造成工事なら、現場の地形を自動的に測量して、土を削ったり、盛ったりする量を算出するためにも使えます。以前は10mや20mなどのピッチで、測量機器を使って手作業で測量を行い、そのデータをもとに、平均の土量を算出していました。しかし、3次元レーザースキャナで測量を行えば、平均ではない実際の土量を算出できます。施工中に『今月はこれだけ掘削や盛土を実施した』という確認にも利用できます。これまで手作業で行っていた測量が不要になれば、手間とコストを大幅に削減できます」と、管理本部 情報システム部 生産システム課 主任の宮田岩往氏は3次元レーザースキャナのメリットを語る。
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このように、同社では設計段階だけでなく、施工段階でのAutodesk Civil 3Dの活用に積極的に取り組んでいる。カスタマイズの経験によって、画面上のボタンの最適な配置など、さまざまなノウハウも蓄積してきたという。また、今後は3次元レーザースキャナなどで計測した測量データを利用して、施工段階での3次元CADの活用を積極的に取り組んでいく考えだ。 |
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