
ゴルチル株式会社は2000年に建設業免許を取得するとともに、一級建築士事務所登録を行い、事業に着手した。それ以来、東京都渋谷区、豊島区、文京区など、都心に特化した一戸建住宅の販売やマンションの分譲などにより、事業を拡大してきた。
また、最近では不動産市場の変動にともなって、不動産物件の用途変更を行うコンバージョンや、大規模な改修工事による建物の再生事業などにも取り組んでいる。投資用不動産物件の証券化事業にも積極的で、新たな収益事業の確立を図ってきた。こうした事業拡大にともない、従業員数も増加の一途をたどっている。
このような同社だが、事業拡大にともない、新たな課題も生じてきた。事業拡大にともなって、設計担当者を増員したが、その結果、図面作成方法を統一し、設計業務の標準化や効率化を図る必要に迫られたのだ。図面に用いるパーツを統一し、誰がCADシステムを操作していても、図面のクオリティーを一定に保ちながら、作業をスピードアップし、生産性を上げなければならない。
それまで『Jw_cad』を使い続けてきた理由について、同社 事業本部 クリエイティブ設計局 取締役局長 岡田 成人氏は、「CADシステムも進化し、図面と積算が連動したCADシステムが登場してきました。しかし、CADシステムには、第一に処理スピードが要求されます。そのような意味で、軽快に動作する『Jw_cad』は魅力的だったのです。また、当社の取引先である設計事務所、構造計算や意匠設計などの外注先は、『Jw_cad』を使っているところが圧倒的に多かったため、お客様との間のデータ互換性という意味でもメリットがあったのです」と語る。
また、設計担当者を増員するまで、同社の設計担当は岡田氏1人だったという。「CADシステムを操作するのは自分1人でしたし、取引先や外注先も含め、すべてが『Jw_cad』という環境で統一されていたこともあり、CADシステムに不満を感じることはなかったのです」と岡田氏は語る。その後、同社は設計担当者を増員し、設計担当者は岡田氏を含めて4名体制になった。そこで、従来使用してきた『Jw_cad』に不満が出てきたという。具体的には、『Jw_cad』は2次元CADシステムなので、面図を作成する際に、担当者によって作図方法が異なってしまうことがあった。
「担当者が違っても図面作成の方法は同じ、という環境にしたいと考えました。また、建具や部材など、図面に配置するパーツにも統一性を持たせたいと考えました。それと同時に、従来は数字を拾って手動で行っていた積算を自動化し、設計業務を効率化したいと考えました」と、岡田氏は同社が直面した課題について語る。
今それまで使用していたCADシステムに不満を感じた岡田氏は、従来からCAD関係の情報をもらっていた大塚商会の営業担当者に連絡をとり、新たに導入するCADシステムについて相談した。そこで勧められたのが、『ARCHITREND Z』だったという。岡田氏は『ARCHITREND Z』のセミナーに参加し、そこで「手間なし積算」をはじめて目にした。
「大塚商会さんに勧められて参加したセミナーで、『ARCHITREND Z』の『手間なし積算』のデモを見て、このシステムにとても惹かれました。平面図を入力した後で、ボタンひとつで積算してくれる機能が欲しい、と常々思っていましたからね。また、当社ではあまり大がかりなシステムではなく、煩雑なマスタ登録などを行わずに済む簡便なシステムを望んでいたのです。『ARCHITREND Z』は、そうした当社の要望にぴったりのシステムでした」と、岡田氏はシステム選定理由について語る。
2006年7月、同社は新しいCADシステムとして、『ARCHITREND Z』を導入した。『ARCHITREND Z』は、従来使っていた2次元CADシステムのデータを、自動的に3次元データに変換してくれるため、移行作業はスムーズに進んだ。