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TOP導入事例集アーネストホーム株式会社様

アーネストホーム株式会社様

ソフトメーカーを交えての三社定例会議が功を奏した

大塚商会とアーネストホームとの取り引きは、実は以前からあり、情報システム関連機器の導入においては、ブランド力のある大塚商会に何かと依頼をすることが多かったという。『ArchiCAD』の導入時も例外ではない。しかしもちろん、新しいシステムの導入となるため、最初から30ライセンスを入れたわけではなかった。まず5〜10本程度入れ、様子を見ながら、徐々にライセンス数を増やしてきた。そして、さまざまな要望をソフトに反映する必要が出てきた。「CGのみで使うのであれば、ソフトウェアのメーカーさんとだけ話していればよかったのですが、設計の部署がからむとなると、お金の話とも連動してまいります。そうしますと、この機能を使いたいが予算内ではできない、この機能はカスタマイズしたい、などのさまざまな要望や問題が出てまいりました。そこで、定例会といったものを開いて、問題点の洗い出しをしながら改善をしていくことが必要であるとの見解に達しました。大塚商会さんにご協力いただき、『ArchiCAD』のメーカーであるGraphisoft社と大塚商会さん、弊社の3社間で、1年ほど前から定例会議を開き、その中でいろいろな機能や予算の面について打ち合わせをし、改善をすすめることができました」と中村氏。

しかし、スタッフの多くは『ArchiCAD』導入以前から使っていた、他社の2次元CADに慣れ親しんでいる。「最初は皆使いたがりませんでした。しかし、特に設計部の担当者には、スキルアップが必要だと感じ、大塚商会さんにお願いし、スキルアップ教室を開催していただいたりしています」と金井氏。現在、個人差はあるものの、社内に作った推進プロジェクトのアピールもあり、徐々に普及が進んでいるという。

 
パースの作成もシステムで行うことでスピードアップを実現

同社では、その他にもさまざまな工夫を行っている。「『ArchiCAD』を最初に営業サイドに導入した時には、すべてのデータを移行したのではなく、必要な部分だけを入れ、使わない部分は、それが必要な部署で使っていくというような対応をしましたので、それほどの混乱はありませんでした」と説明するのは中村氏。「もちろん、工夫はしています。お客様に最初にご説明する際にお見せする家の仕様については、外壁や内壁の壁厚などをあらかじめルール化し、使う建具などについても限定しています。といいますのは、最初のプレゼンテーションの段階では、細かい数字や建具などのバリエーションは必要ないからです。最初の段階での説明時には、さまざまなプランを見ていただくまでのスピードが重要な要素となります。最初からそこにすべてのデータを入れ込むというのは、逆に作業効率が悪くなると思います。ですから、新しいシステムを導入すると、データ入力が大変だという話をよく耳にするのですが、その労力の部分を省いてしまう方法がないだろうか、という視点でシステムを使うと、少し違ってくるような気がします。『3次元CADだから何でもできる』といって、なんでも入れようとすると、逆に負荷がかかります」と中村氏は語る。

ソフトウェアの得手不得手をどう克服するかが課題

パースや図面のCG化は、アーネストホームにとってはもちろんのこと、建築主にも有効だといえる。平面図を理解することや、そこから立ち上がる空間をイメージすることは、紙の設計ではなかなか難しいからだ。しかし、CG化されていれば理解しやすい。「CGを見せることで、雰囲気がお客様に伝われば、その中に、どういう家具を置くのか、部屋の雰囲気をどうするのかという点で、お客様の想像力を引き出すことも容易になります。そのような点では、パースの方が絶対に説得力はありますし、だからこそ、ビジュアル性の高いCGを使うことは有効だと思います」と中村氏。

 
ビジュアル性の高いCGでお客様に部屋の雰囲気を伝える

ただし、『ArchiCAD』を、詳細設計や施工図面などのすべての用途にまで利用範囲を広げるということには、やや無理があるようだ。「業界で多く使われている他社の2次元CADは、作図スピードが速いことや図面に要求される機能が豊富だということなどの理由で、広く普及しているという背景があります。現状では、『ArchiCAD』からのデータをそのまま他社の2次元CADに取り込むことができないため、詳細な図面まですべてを『ArchiCAD』で賄うのは難しいですね」と中村氏は指摘する。同社では、図面の種類や作業の内容により、それぞれのツールを使い分け、業務に適応させている。

 
アーネストホーム株式会社のホームページ
http://www.earnest.co.jp/

「せっかくの3次元なので、今後は動画を活用したり、2次元で表現できない部分を見せることができればと思います。そうすれば、現場での活用範囲も広がると思いますし、顧客のニーズに対しても迅速に対応できます。もちろん、そのためにも設計担当者のスキルアップが欠かせません」と述べるのは金井氏だ。最近では、使い方に習熟した設計のスタッフの中には、現場にもCGを持ち込んで、職人とのコミュニケーションを図る例もあるという。

新しいシステムを使いこなすために、金井氏は大塚商会にも期待をよせる。「大塚商会さんには、メーカーさんとも折衝していただき、システム固有の特性を弊社に伝えていただければ、こちらとしましても、導入のための予算や事業計画が組みやすくなります。また、いろいろな部署から出てくる要望に対しても、窓口を一本化していただければ、話もスムーズに伝わります」。

アーネストホームでは、年間受注数60棟の目標を、来期には達成できる見込みだ。システムをさらに有効活用し、「全国的にアーネストホームの知名度を上げ、ブランドを高める」と金井氏は語る。そのための戦いはまだまだ続きそうだ。

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