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21世紀に入り、科学の時代から自然との共生の時代へと移り変わろうとしている中、建設コンサルタントの役割にも変化が求められているという。具体的には、従来の開発型マネジメントから、社会・生産および自然環境への視点を包含した環境型マネジメントにシフトしつつある。同時に業務の領域と内容は、ますます広がりを見せている。株式会社ドーコンはそうした時代のニーズを積極的にくみ取り、これまで培ってきた技術と経験をベースに、人と自然が共生できる快適な生活環境づくりに貢献している。そのフィールドは、交通、河川、水工、都市環境など多岐に渡り、公共関係の仕事が大半を占めている。 |
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同社では、古くから設計業務にコンピュータを活用していた。当初はホストコンピュータで運用していていたが、その後、オープン化の流れの中でワークステーションやパソコンに移行。10年ほど前から市販の2次元CADも積極的に活用するようになり、交通部など一部の部署で3次元CADも活用するようになった。そして、2005年くらいから全社的に2次元CADから3次元CADに移行することを検討し始めたという。
同社技術情報部 事業開発室 主任技師の雫石 和利氏は、「事業開発室は、もともとホストコンピュータのシステムを運用していた電算部が母体になっており、平成10年頃、当時の建設省がCALS/ECの実証実験を始めた時に発足しました。以来、ソフトウェア担当というよりは、CALS/ECに対応した電子納品の調査などを行ってきました。CADについては、以前からオートデスクさんの2次元CADの『AutoCAD LT』を相当数導入していた経緯があります。これを3次元CADに移行しようと、3、4年前からオートデスクさんといろいろ進めていたのですが、その段階では時期尚早だと判断したのです。そうこうしているうちに、CALS/ECのアクションプログラム2005の中で、3次元データを流通させたいという呼びかけがあり、業界全体で3次元CADへの関心が一気に高まりました。また3次元CADの使い勝手もかなりよくなってきましたし、これらが直接的なきっかけとなって、弊社でも本格的に導入することになったのです」と3次元CADの導入経緯を語る。
今回、同社では3次元CADソフトとして『Autodesk Civil 3D』を選定した。
「いろいろな3次元CADを実際に見て検討しましたが、もともと弊社には、オートデスクの2次元CAD『AutoCAD LT』が200本くらい入っていたので、そのデータ資産を有効活用したいと考えて、最終的に『Autodesk Civil 3D』を選定しました。使い勝手という点でも、同じメーカーの製品の方が慣れているので使いやすいだろうと考えたのです。また、これまで技術系のソフトは、各部門がそれぞれの裁量で、自分たちの分野に適したCADソフトをいろいろと導入していたのですが、今回は、技術的な問題がなければ、社内でデータを共有できるようにするため、3次元CADの導入に際しては『Autodesk Civil 3D』を推奨することとしました」と雫石氏は、社内推奨の3次元CADソフトとして『Autodesk Civil 3D』を選定した理由を語る。
また、実際にCADソフトを利用している水工部 技師の小川 洋平氏は、「社内でデータを共有できるだけでなく、社外とのデータ共有も視野に入れて選択しました」と語る。
さらに小川氏は、『Autodesk Civil 3D』を導入することによるコストメリットについても「今まで『AutoCAD LT』をたくさん導入していたのですが、『AutoCAD LT』自体はスタンドアローンですよね。ですから、バージョンが上がる度に全員のパソコンに入れていくのはあまり経済的ではなかったのです。実際にCADで設計する人は少なくても、そのデータを見るだけの人は多い。その人たちの分まで、バージョンアップに対応していたら大変です。しかし、『Autodesk Civil 3D』はネットワークライセンスが適用できるので、同時アクセス数の制限はありますが、コスト的にもメリットがあるということで今回導入しました」と語る。
しかし、いくら同一メーカーの製品とはいえ、2次元CADから3次元CADへの乗り換えは難しい。実際に同社が『Autodesk Civil 3D』を導入する際には、オートデスクから技術トレーニングを受けている。
「3次元CADは作業を効率化するための機能が豊富であり、オートデスクさんにお願いして、全体や個別でトレーニングを実施してもらって助かっています。それで少しずつ馴染んできたところです。まだ実務レベルでの活用経験は浅いですが、今後は『Autodesk Civil 3D』を積極的に活用して設計業務の効率化を図りたいですね」と小川氏は語る。