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TOP導入事例集株式会社梓設計様

株式会社梓設計様

IT導入時の諸問題の回避と業務のIT化を成功に導くための様々な配慮と工夫

全社員のパソコン利用の実現への道程は、決して平坦なものではない。アメとムチではないが、環境を整備し、時間をかけて進めている。柴田氏は、次のように当時を振り返りながら語る。「現実を冷静に捉える必要があります。基本は、自社の体力に合わせたIT導入が前提です。『IT部門は、決して、業務のIT化を引っぱらない』ことを、肝に銘じてやって来ました。また、自分達で全部やろうとしないこと、最近流行りの言葉で表現するならば、『アウトソーシングとコラボレーション』を十分に活用することが重要です。この成果が、全社をわずか2名の情報システム部員でカバーするという現在の体制です」

 
梓設計ホームページ
http://www.azusasekkei.co.jp

「当初から、当社は、パソコンベースで社内LANを構築することを考えました。建築設計IT化の中には、汎用機やワークステーションベースの構造計算やプレゼンテーションのCG利用といった世界があります。自社でその投資を行っても、梓設計クラスでは、採算ベースにのらないとの判断がありました。そんな中での選択肢として浮上してきたのがパソコンベースの設計業務基幹システムの構想です。また、システム構築にあたっては、『作業者がITツールを使うのであり、ITツールに作業者が使われない』ものを作り上げること、『運用とソフトウェアの一体化』を目指しました。この辺は、ITを冷めた目で見ているのかもしれません。常に投資効果を考えて、実現可能な範囲という枠組みの中で、急がずに進めているのが、良い結果につながっていると見ています」

「また、1人1台のパソコン割り当ては、1年程前に達成しました。昨春に、それまでIT化が遅れていました営業部門に対して、講習会を開くなどして、出来る限りの事前準備を行った後、ノートパソコンの配付を実施しました。それまでの間は、パソコンの業務利用を強制してはいません。環境的には全社対応の準備を整え、まず興味とスキルを持っている社員のIT化を推進しました。それと並行して、前述しましたスキルアップを支援サポートするシステムサポータ制度を数年前に立ち上げています。現在、全社統一で、一般業務にはMS-OFFICEを、設計業務にはAutoCAD ADTを利用しています。設置にあたっては、使わない人からは、マシンを回収すると明言しています。また、『ツールとうまく距離を置く』、『ソフトウェアに使われるのではなく、ソフトウェアの自分達に必要な部分を使う』といった発想で業務IT化を進めています。さらに、システムが大規模なものですから、技術的最先端ではなく、確実性を狙っています。導入時と運用中のトラブルを回避することも、情報システム部門の重要な課題であると考えています」

建設設計用業務基幹系の完成と積み残された課題と梓設計IT化の今後

今回行ったサーバシステムの更新は、増加するデータ容量を確保するための大容量ディスクの導入(従前100GB→4年後の必要量を想定して800GB)、サーバの二重化構成と障害時のバックアップ体制の強化(最悪でも前日の状態へ復旧)、ウィルスゲートウェイの設置を実施した。それに合わせて、回線のブロードバント対応(LAN:10Mbps→100Mbps、WAN:64kbpsのフレームリレー→光回線によるVPN)を実施した。これにより、設計業務基幹システムの構築は、一区切りとなる。

今回の更新について、設計本部情報システム部の膳棚 敬一郎氏は、次のように語る。「今回、大阪、名古屋、九州の3支社のWAN接続の高速化も行いましたので、支社サーバの運用管理がスムーズに出来る様になりました。支社のサーバは、予算の都合で今回は更新出来ませんでしたが、来年度更新して、本社サーバとの連携を高めて行く予定です」

今後の梓設計の業務IT化のテーマについて、柴田氏は、次のように語る。「まず、今後本格化される電子入札や電子納品など建設CALSへの対応が当面の課題です。建築設計は、意匠設計、構造設計、環境設計、監理・コストなどの社内の各部門間や、外部の各種メーカーなどと連携して頻繁にデータのやり取りをして進められますので、電子化のメリットは大きなものがあります。さらに、グループウェアの本格導入を考え始めており、『梓設計の業務に合ったグループウェアとは、どのようなものか』を、現在分析検討中です。一方、システム面では、データの保管とバックアップ、さらに全システムの二重化といったリスクマネージメント対応の部分がありますが、この部分への対応を完全に実行しようとすると、お金がかかりすぎて手が出せないのが実情です。何か、安価な方法がないか、模索中です。

 

また、システム構築が一段落しましたのでコンテンツの目標として、『顧客満足度と品質の向上、業務の迅速化に対して本当に役立つ情報をどう抽出し、いかにして効率的に共有するかを計る環境作り』を考えるときが来たと思います。 CADシステムの今後の方向性についても、注意を払っているのですが、この辺は大塚商会さんの情報提供力に期待しています」

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